今月(2020年03月)のトピックス&お役立ちリンク先

健康経営という言葉を耳にするようになり、取り組む企業が増えつつあります。そこで今回の特集では、健康経営の概要と健
康経営に関する経済産業省の認定制度についてとり上げましょう。

健康経営とは、従業員への健康投資が従業員の活力向上や生産性の向上等の組織の活性化を通じて、将来、会社の業績
向上等につながる投資であると期待し、従業員の健康管理を経営的な視点から戦略的に実践することを言います。
政府は人生 100 年時代を見据えた社会の在り方を構想しており、働く意欲がある高齢者がその能力を十分に発揮できるよう、
高齢者の活躍の場を整備することが必要であるとしています。具体的には、早ければ 2021 年 4 月にも企業に対して「70 歳ま
での就業機会確保」の努力義務が求められる予定となっています。このような背景もあることから、今後、企業で健康経営に取
り組み、従業員に健康で長く活躍してもらうことにつなげてもらうことが命題となっています。
健康経営の効果に関して、健康経営と就職の関係性を調べた調査(平成 28 年度)で、就活生と就職を控えた学生を子に持
つ親に対して、健康経営の認知度と就職先に望む勤務条件等についてアンケートが実施されています。この調査結果によると、
就活生は「将来、どのような企業に就職したいか」という問いに対して、「福利厚生の充実度」、「従業員の健康や働き方への配
慮」との回答が 4 割を超え、親は「どのような企業に就職させたいか」という問いに対して、「従業員の健康や働き方への配慮」、
「雇用の安定」を求める回答が 4 割以上を占めました。就活生、親ともに、「従業員の健康や働き方への配慮」に高い関心があ
ることがわかります。
このことから、今後、人材を獲得していく上でも、健康経営の取組みは重要な鍵となってくることが考えられます。